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第六 パールハーバーでの芝居
去る11月8日公開のHP「言葉なる刃 その1」(https://kotobanaruha-sono1.wixsite.com/joui-to-muhon) を受け、安倍総理は突然平和を強調するようになった。しかし、去る12月27日(日本時間28日)の真珠湾における所感内容からも分かるように、彼が「戦争の惨禍」という言い回しに留まり、「発動たる戦争を永久に放棄する」という明確な言葉を避けたことも、逆に物語っている。なぜなら、勝者となれば、戦争をしたとしても、惨禍を繰り返すことである、とは誰一人言わないであろう。また、近代的兵器を用いた戦争の場合、昔のような「惨禍」の言葉が使われなくなることも想像に難くない。いずれにせよ、最も明確な言葉を避けることには、必ず、それなりの理由がある。
この写真(38)は、オバマ米大統領がちょうど「日米同盟は以前にもなく強固なものとなっている。」と強調した時の二人を映している。だが、その言葉とは程遠く、確信の無い彼の顔、そして、とりわけ安倍総理の極めて苦い表情は、むしろ、3年間も蓋され続けるこの人権問題を発生させた日米同盟の裏を表している。
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